シンプルで凄く気持ちがいい気分になるの。自分自身を''ただのプロサイクリストではない''と呼ぶのは。ずっとそう信じてきたわけではないんですけどね。

15才でこのスポーツを始めて、とにかくサイクリストとしての可能性を突き詰めてきた。自分がなりたいサイクリスト以上の存在になるために。

去年は13年振りにレースにあまり参加しなかったの。今までのキャリアを振り返ると、怪我で離脱する期間が非常に少なかったのはラッキーだった。

だから走り続けた。とにかく休まずレースに出続けたの。

一つ私の心に強烈に刻まれている思い出があるの。それはとてもおかしな偶然。元チームメートで現在はグラベル仲間のキールが、私に初めて会った時にぶつけられた質問。

もう何年も昔の話だけどね。「君は何者なの？何をしにきたの？」

キール自身は覚えているかわからないけど、私達がUnitedHealthcareというチームでチームメートになった時の最初の会話だった。私は初めてプロチームと契約できて最高に興奮していたの！

とにかく夢中でレースに挑み、自分自身を証明しようと必死に取り組んでいた。そんな時にこんなおかしな質問をされたから強烈に覚えているわ。

あの時は困惑してしまって上手く答えられなかった。「私はルース。レースに出場して・・・」それからちょっと考えて「あなたが誰かがよくわからないんだけど。」と言ったら

キールが優しく「いいから、君が何者なのかを答えるんだ」と言われたわ。

例えどれだけサイクリングから離れようとも、嫌いになったとしても、いつもこのスポーツに戻ろうとする自分がいる。今までとは違う新しいアプローチでね。自分自身がサイクリングを愛していることを

誇りに思うし、少しくらい距離を置いても問題ないわ。私が望む以上の自分自身に成長できたし、サイクリスト以上の存在になれている気がするから。